薬の基本Q&A『薬が飲みにくい』



■Q21

高齢の母は、処方薬のカプセルも錠剤も大きくて飲みにくいといいます。どうしたらよいでしょうか。

【答】

薬が飲みにくい場合は、遠慮せず薬剤師に相談してみてください。市販の嚥下補助ゼリー剤を使い、スプーンで、ゼリー剤と薬を一緒に飲み込む方法があります。 また、割ることができる薬があったり、錠剤の形でも、口の中に入れると唾液で溶ける口腔内崩壊錠への切り替えができる場合もあります。


■Q22

高齢の父は5種類の薬を飲んでいます。飲み間違いや飲み忘れが起きないようにするには、どうしたらよいですか。

【答】

薬剤師に相談して、1回に飲む薬を1つの袋にまとめる一包化をしてもらうのも可能です。 ただし、薬量の調節をするなど、一包化が向いていない場合もあるので薬剤師に相談してください。 自分で薬の管理ができる場合や長期間同じ薬を飲み続ける人を介護している場合は、1回ごとの薬をお薬カレンダーの収納ポケットに入れて管理するとよいでしょう。 誤って硬いPTPシートごと、薬を飲みこむ事故が全国で起きています。認知症のある人などを介護している場合は、1錠分をPTPシートごと 切り離した状態では渡さず、中身の薬だけを小皿などに出して渡し、飲んでもらうようにします。


■Q23

長年飲み続けている薬に加え、最近増えた薬があります。こんなにたくさんの薬を飲んでも大丈夫でしょうか。

【答】

高齢になると、持病も増え、薬の種類が増える傾向がありますが、処方された薬に疑問がある場合は、納得するまで医師や薬剤師に聞いてください。 服用すべき薬を自己判断で何日も飲まずにいると、病気の悪化を招き、危険な場合もあります。 処方された薬は、何のために飲むのか、今までと何が違うのか、減らすことはできないかなどを、医師や薬剤師に説明してもらい、 納得したうえで薬を飲むことが大切です。