アロマセラピー(芳香療法)
現在、『アロマセラピー(芳香療法)』」は女性を中心として大変な人気となっており、中高年の男性にも急速に広まっています。
古来より伝承されてきたアロマセラピーは、心や身体のバランスを崩した人々が、
心身をリラックスさせ、正常に戻るためのサポートとして、大きな力を発揮する優れた方法といえます。
普段の生活の中で、手軽に香りを楽しみ脳をリラックスさせるには、アロマオイルを使うのが簡単です。
アロマオイルとは、植物の芳香成分を抽出したオイルのこと。好きな香りのオイルを選んでください。
■「アロマセラピー」とは?
中高年の男性にも急速に広まっている
古代エジプトの絶世の美女クレオパトラは、バラを浮かべたお風呂に入ったとか。
「香り」は、ストレス解消、疲労回復などに役立つといわれており、
その働きを利用するのが『アロマセラピー(芳香療法)』です。
香りは、「気持ちがよい」「不快だ」などの感情や記憶とかかわりがある脳の一部に働きかけ、
楽しかった過去の記憶と結びついた香りや、大好きな香りをかぐと、楽しい記憶が思い出されたりして、
心地よさを感じさせるのです。
「アロマセラピー」は、植物の香りの成分を含む「精油」を活用し、気分転換などに役立てようというものです。
香りを吸おうとすると自然と深い呼吸になるので、ヨガや気功を行うときのように精神の安定などももたらされます。
■アロマセラピーの歴史
「アロマセラピー」という言葉は、20世紀に入ってからフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセ
によって作られた造語で、アロマは芳香、セラピー(テラピー)は療法を意味するフランス語です。
芳香植物の利用は古代にさかのぼりますが、精油の製法が確立したのは中世であり、
アロマセラピーそのものが提唱されたのは20世紀に入ってからです。また日本への紹介は1980年代以降です。
現在のアロマセラピーには大きく分けてフランス系とイギリス系の二つの流れがあり、
フランス系のアロマセラピーは医師の指導のもと精油を内服するなど、医療分野で活用されており、
イギリス系のアロマセラピーはアロマセラピストと呼ばれる専門家によって施されるなど、
医療とは区別され、心身のリラックスやスキンケアに活用されています。
現在、アロマセラピーは女性を中心として大変な人気となっていて、
イライラや緊張、ストレスに悩む中高年の男性にも急速に広まっています。
古来より伝承されてきたアロマセラピーは、心や身体のバランスを崩した人々が、
心身をリラックスさせ、正常に戻るためのサポートとして、大きな力を発揮する優れた方法といえます。
■その他
精油の選び方、器具、注意点
●アロマセラピーに使用する製油の選び方
香りの源・精油は200種類以上あり、百貨店の売り場やインターネットなどで買うことができます。
香りは個人の好みに違いがあるので、初心者は実際に売り場で香りをかいでから購入する方が無難です。
下記は選び方の一例です。
朝の目覚めが悪い |
ローズマリー |
イライラする |
ゼラニウム |
集中できない |
レモン、ローズマリー |
胃もたれ気味 |
ペパーミント、レモン |
気持ちが落ち込む |
ベルガモット、オレンジ、ネロリ |
緊張気味 |
ラベンダー、イランイラン |
疲れ気味 |
ラベンダー、ジュニパーベリー、レモングラス |
ゆったりと眠れない |
ラベンダー、フランキンセンス |
車酔い |
レモン、ペパーミント |
手足の冷え |
マジョラム、オレンジ、ゼラニウム、ブラックペッパー |
風邪気味 |
ラベンダー、ユーカリ、サンダルウッド |
密閉状態で息苦しい |
ペパーミント |
●アロマセラピーに使用する器具
部屋全体に香りを広げるために「芳香器」という器具が使われ、
芳香器には、精油を温める方法により、「ろうそく式」「電気式」などがあります。
しかし、ティッシュに精油を数滴含ませて、小皿などにおいておけば十分に香りを楽しめ、
加齢臭が気になる中高年の人たちは、香りつきのティッシュを持ち歩けば香水やオーデコロン代わりになります。
●アロマセラピーの注意点
ろうそく式芳香器が倒れるなどして、火事を起こした例があります。
また、肌を荒らすことがあるので、製油の原液を直接、肌に塗らない方がよいでしょう。
●アロマセラピーの実際
アロマセラピーは専門知識を必要とし、本格的に習得することは、誰でも簡単に出来ることではありません。
アロマセラピストが高額な天然エッセンシャルオイルを調合して、
それをアロマポットでたきながらカウンセリングを行うことも素晴らしいものですが、
それを毎日続けることは、費用の面からも大変なことです。
そこで、このアロマセラピーの敷居の高さを取り壊し、誰でも、いつでも、どこでも、
安全にアロマセラピーの素晴らしさと心身のリラックスを堪能できる商品、
知識が無くても感性で楽しめる商品をご紹介します。
◆1日中、アロマと過ごせる3つの方法
- 1.家のリビングや職場で
-
マグカップに熱湯を注ぎ、オイルを3滴たらしましょう。
香りがもつのは、1回5〜10分が目安。1日、好きな時に何回でも実行できます。
- 2.お風呂に
-
塩(ミネラルが豊富な天然塩)大さじ1杯あたりオイルを3〜5滴たらしてスプーンでよくかき混ぜ、バスソルトを作ります。
お風呂に入る直前に入れると、フレッシュな香りが楽しめます。
- 3.ぐっすりと眠るときに
-
化粧用のコットンにオイルを1〜2滴たらし、ティッシュペーパーでくるんで、枕の裏側の、枕と枕カバーの隙間に入れます。
ほのかな香りを楽しみましょう。