アルコール性肝障害

アルコール性肝障害は、アルコールの摂り過ぎで起こります。


■症状と特徴

飲酒によってアルコールを摂取すると、そのアルコールは胃や腸で吸収され、肝臓に到着します。 肝臓はアルコールを代謝し、水と二酸化炭素に分解して排出します。 この過程で生成されるアセトアルデヒドによって肝臓の細胞は傷害されますが、すぐに戻ります。 しかし、アルコールを飲み続けていると、その変化が残り、細胞内の酵素の働きが活発化します。 こうした変化が続くと、やがて肝細胞の形が変わり、細胞間の線維化が起こります。 こうして起こる肝臓の障害には、アルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変などがあり、 肝癌が発生することもあります。