■生活習慣の改善で、心筋梗塞を予防
心筋梗塞とは、動脈硬化などによって狭められた冠動脈に血栓などが詰まって、心臓の筋肉に血液が行き渡らなくなってしまう病気です。
血液が届かなくなってしまった部分の細胞は壊死。心臓全体が大きなダメージを受け、発症者の30~40%が死に至るという恐ろしい病気です。
近年、発症メカニズムの解明が進み、動脈硬化と深い関わりがあることがわかりました。
心筋梗塞の発症を防ぐには、動脈硬化の進行を遅らせることが最善の策といわれています。
動脈硬化は、血管(動脈)が加齢によって硬くなり、弾力性が失われたり、
血管の壁にコレステロールなどの脂質が沈着して、
血液が通るスペースが狭くなったりすることで、血液がスムーズに流れにくくなる病気です。
誰もがかかる疾患ですが、タバコを吸っている人は禁煙を、
脂っこい料理よりはあっさりとした料理を食べ、適度に運動し、
十分睡眠をとるなど、日常の生活習慣を改善することで進行を抑制することはできます。
まず、下のMedical Checkであなたの動脈硬化度をチェックして、心配な数値に達していたら、特に注意が必要です。
12~2月にかけての寒い季節は心筋梗塞の危険シーズン。いつ襲ってくるかわからない死の病は、日常生活のちょっとした心掛けや工夫で遠ざけることができます。
次ページ以降に述べる「4つのカギ」と「8つのサイン」が、動脈硬化が進んだあなたを心筋梗塞から守ってくれるはずです。